4年ぶりにロンドン。

2007年8月3日(金)

今日は昨日飲めなかった友人とまたPUB。
Baker StreetにあるBus Stop前のPUBで飲んだ。
入ってすぐの席に座ろうと思って歩いていったら友人が
「そこには座りたくない。」
「なんで?」
「お化けが出るから」
私、笑う。
「肩をポンってたたかれたんだよ。ちょうどそのとき霊が見れるなんとかチャンっていう子がいてこのPUBのこの席に霊がいる!って言ったんだもん」
とまじめな顔して言われたので、こっちも怖くなりそこから離れた席に座って飲み始めた。

イギリスでのお化け話は日本のとは違う。
日本のジメジメして陰気でくら~いうらめしや~の世界とは到底程遠くなんだかお化けでも紳士的なイメージ。
あるFLATでの話。
そのFLATは多国籍の4人(内、日本人はその子とメガネをかけた男の子)でシェアーしていた。
みんな学生で仲の良いFlatMateだったよう。
ある日、他の人たちが帰って来るのを待たずに彼女一人2階にある自分の部屋で眠りについた。

夜中の2時を過ぎた頃、部屋の扉が開くのに気がついた。
半分寝ぼけている彼女はFlatの誰かが帰ってきたのかと思い声をかけた。
メガネをかけているのが見えたのでその日本人の子と確信し返事を待った。
しかし、ただじーっとこちらを見ているだけで何もしゃべらず、部屋にも入ってこようとせずに扉の外側でその影は立ったままだった。
彼女はもう知らん振りしてそのまま寝付いた。

翌日の夜、そのメガネの男の子に聞いた。
「昨日部屋覗いてたでしょ。」
しかし、自分ではないと言い放った。確かに昨晩、彼は友人宅に泊まりFLATには戻ってきていない。
他のFLAT MATEにも聞いたけど誰一人として部屋に行っていないようだった。
でも確かにメガネをかけた人が扉の向こうに立っていたのを見たのでなんだか怖くなり大家に連絡した。

大家はその話を聞いてこう教えてくれた。
その昔、FLATがある一帯は墓地だったようで埋葬されている遺体をそのままにし住宅を建ててしまった。
そのせいなのか、眠りから起こされたのか、夜な夜な埋葬された人々の魂がそのSTREETを歩き、その姿をたびたび人々が見かけるようになったという。
そのメガネをかけた幽霊もよくこのFLATに登場するらしく、
「けして悪さはしないから大丈夫だよ。」と、大家は言う。
そんな言われても・・・こりゃさすがに怖い。その子は翌月引越しをしたそうです。

やっぱり日本人にとっては幽霊は幽霊=怖いとなる。
いくらイギリスの幽霊だからといって自分の部屋を深夜覗かれていたらたまったもんじゃない。
でも、それが人間だったら。。。。もっと怖い・・・